先日、シンジケート主催の読書会に行ってきました。純粋にミステリ好きのみなさんとお話ししてみたいというのはもちろん、わたし自身、某読書会の幹事をしていることもあり、進行などのハウ・ツーを勉強してこよう、という心づもりもありまして。
会場は、オサレな神楽坂にある、オサレなブックカフェだ! 浮かれ気分で始まった会ですが、そこに集ったみなさんの、本ラブ、ミステリラブぶりには敬服してしまいました。なんて深く読みこんでいるんだろう……。仕事とかじゃなく、娯楽として呼んでいるだろうに、そこまで読みこむか……。わたしは己の底の浅さを露呈してしまったようで、超恥ずかしかった。
このところずっと、惰性で本を読むことも多く、何のために読んでいるのかわからなくなることもあった。読み方を変えよう、変えなければ……と思っているところだったので、今回、この読書会に参加したことではっきりとその事実に眼を向けられて、よい機会でした。
参加された方たちの中には憧れの翻訳者の方も多くいらして、ミーハーなわたしはテンションマックス。大好きな作家の作品をずっと訳していらっしゃる方と、その作品についてお話できて、本当にしあわせでした。「シリーズ物よりはノン・シリーズの方が好きなのよね」と、おなじ意見だったのもうれしかったし、なぜ、その作家の作品が日本で出なくなったかという裏話も聞けて、たいへん興味深いことでありました。大人の事情って、いろいろあるのね……。
自分では人見知りすると思っているけど、「ミステリ好き」「本好き」という共通項があれば、高い敷居もひょいとまたげるみたい。と喜んでいるところで、ふと思った。もしかしてわたし、初対面の人に対して、すごくなれなれしいのだろうか。どうなんだろう。ほかのみなさんはすでに何回か顔を合わせていて、それなりに親しくなっている。そこに混ぜてもらった初対面のはずのわたし、やけに馴染んでいる。いや、馴染みすぎてるんじゃないか。いいんだか悪いんだか。まあ、みなさんが大きな心で受け入れてくれたんだろうとは思うけど……。そのへん、客観的に自分を見られるようにならないとだめね。いろいろと勉強になった1日でした。
そうそう。
去年の6月、スカイツリーにのぼったんだ。ただ、あいにく曇り空で、見晴しよくなかったけど。